SEOは奥が深く移り変わりが早い…。だからこそ、時代に合わせてSEOを攻略した者が競合を出し抜ける。
サイトにアクセスを集めるための方法の一つに「SEO」という考え方があります。今回はSEOを深く理解して、多くの人の目に触れてもらえる”記事作成方法”をお伝えしていきます。
SEOとは?
SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、意味は「検索エンジン最適化」です。
要するにYahooやGoogleで検索をかけた時に狙ったキーワードでWebサイトを上位表示させていくということです。その為にいくつかの方法があり、総称してSEO対策と呼ばれています。
世にあまり知られていないマイナーな検索エンジンを使っている方も若干いますが、日本人の多くの人はGoogleかYahoo、もしくはBingを使っていると思われます。これらの検索エンジンは『アルゴリズム』と呼ばれる独自の”計算式”を持っています。知りたい情報を持ったユーザーが検索をかけてきた時に、ユーザーにとって最も有力な情報を瞬時に検索結果として表すことが出来るように、前述した”計算式=アルゴリズム”を使います。
GoogleとYahooのアルゴリズムはほぼ同じなので、ひとまとめで対策を考えて大丈夫です(YahooがGoogleのアルゴリズムを使っている為)。しかし、BingはGoogleとは違うアルゴリズムを使っています。その為、少し違った考え方が必要になるのですが、一つの記事を作成していく時に、異なる2つのアルゴリズムを意識して記事を書くと、かなり大変です。さらにBingのアルゴリズムの検証データはまだ量が乏しいために、あてにならない部分も多いです。なぜ検証データ量が少ないのかというと、単純に使用している人数がまだ日本では少ないからです。Bingの本国でもあるアメリカでは、まあまあ多いのですけどね。
まとめると、アメリカ向けのWebサイトでない限り、Bingを無視は出来ないけどそこまで意識しなくてはならない検索エンジンではないということです。それよりも多くの日本人が活用しているGoogle(Yahoo)の検索エンジンに向けたSEO対策をしていくことが重要です。
それでは実際に何をどうすればいいのかを見ていきましょう。
知っておくべき12のSEO対策
ここに書かれていることを参考に、Webサイト作成をしていただく事で検索エンジンから評価されやすいサイトになります。誤解しないで欲しいのが必ずしも検索順位1位をとれるというわけではありません。競合となり得る同じカテゴリーを扱ったライバルたちも様々なSEO施作を講じてきます。
ただSEO対策をしていないライバル達よりずっと先を歩くことが出来ます。この場でしっかりと正しいSEOの知識を身につけていきましょう!
01. ドメインを強くする
ドメインとは、https:(http:)の後に続くアルファベット(日本語ドメインでは、人の目には日本語に見えていますが、実際検索エンジンにはアルファベットで見えています)のことを指します。
ドメインにはレベルがあってレベルが強いほどSEO勝負に有利です。すなわち上位表示されやすいWebサイトということになります。レベルを上げるには2つの要素があります。
- ドメインエイジ
- ドメインの名前
ドメインエイジとは取得してから今日まで経った日数です。日数が長ければそれだけドメインレベルは上がります。昔から使われているドメインほど信頼がおけるからなんですね。
実社会に当てはめると分かりやすいと思いますが、つい先日出来たばかりの企業よりも、昔から何年も続く企業の方が信頼が置けるというわけです。
ドメイン取得日は⇒SEOレベルチェックツールで分かります。
それなら中古ドメイン(ドメインは新規だけでなく中古で買うことも出来ます)の方がいんじゃない?って思われる方もいると思います。
確かにドメインの古さだけで言えばそちらの方がSEOに有利なのですが、中古で売られているドメインの中には過去にスパム判定(検索エンジンに嫌われることをした時にブラックリストに登録される)を受け、ペナルティを課されて上位表示しにくくなるドメインが混じっています。
運悪くそんなドメインにあたってしまった場合は、あなたの大切な時間と労力を無駄にしてしまいます。なので自社のオウンドメディアとしてしっかりwebサイトを育てていきたい場合は、新規ドメインの購入をオススメします。
⇒お名前.com
(ドメインの値段も比較的安く、管理画面の操作がしやすいドメイン業者です)
新規でドメインを取得したら、使い続けましょう。その年月がドメインを強くします。
次に、ドメインの名前です。上位表示させたいWebサイトのメインキーワードを含んでいる方がSEO的に有利になります。
例えば「マンガ本」という検索キーワードでWebサイトを上位表示させたい場合、「abc123.com」よりも「comicbook.com」としたほうが上位表示されやすいわけです。
ドメインは早い者勝ちで、世界に二つと同じ名前のものはありません。今後ずっと使い続けられるドメインを熟考することも大切ですが、取得したいと思ったドメインをすぐに取得できるような決断力も大事です。
※同じ名前とういうのは.comなどの.(ドット)以降も含めて考えます。例えば「comicbook.com」が既に使われていたとしても、「comicbook.co.jp」なら使われていない可能性があるということです。
※但し、その時代の流れによっては注意しておきたいドメインもあります。一昔前に、トレンドサイトが流行しました。その時にあまりにひどい内容のサイトも多く、トレンドサイトだとGoogleが判断するとそのWebサイトは嫌われました。逆も然りで、トレンドサイトの内容やSEO対策が良すぎて、トレンドサイトに登場するような実際の企業や芸能人の所属事務所の公式ホームページよりもトレンドサイトの方が上位表示されてしまった為に、それではまずいということでGoogle側が意図的にトレンドサイトの検索順位を下げた時がありました。ここら辺は大人の事情ですね。
実際トレンドサイト(ゴシップ系やニュース系のサイトなど)を運営する場合に、前述した通り上位表示させたいWebサイトのキーワードをドメイン名に入れるとすると、「trend.com」とか「news.com」のようになると思います。
前述した内容を理解して頂いたのであれば、上記のように考えるのが当たり前なのですが、Googleが嫌ってしまった為に、トレンドサイトだと分かってしまうドメインはNGになったのです。
上記のようなケースもあるので、ドメイン名を決める時には、外的要因にもしっかりと注意を払っておきましょう。
02. ページタイトルにキーワードを含めて簡潔に
ページタイトルはSEOの中でも非常に重要で、タイトルにページの内容と狙いたいキーワードを盛り込み、人の目を引き、検索結果の表示後にクリックしたくなるようなページタイトルを出来るだけ短くすることが要求されます。
入れるキーワードは一つだけでなくてもいいですが(一つを推奨)、複数個タイトルに含ませる場合、メインとなるキーワードは左側に入れてください。Googleの公式サイトによるとタイトルに入れるキーワードの場所は関係なく、どこにあっても平等にキーワードが認識されると発表していますが、第三者機関の検証結果では、必ずしもそうとは言い切れないようです。
だからと言ってGoogle側が嘘をついているわけではないとは思いますが、やはりGoogleも一つの企業なので、何らかの理由でサイト運営者に対して全ての真実をありのまま伝えていないのかもしれません。
ただそこを考えても推測の域を超えることはないので、私達に出来ることは事実を受け入れることですね。気になったら他人の言葉をそのまま鵜呑みにしないで、テストして検証して良かった結果を採用していくこと。地道な作業ですが、これが大事だとつくづく思います。
タイトルを短くする理由は2つあります。
一つ目は、タイトルが長ければ長いほど、タイトルに含まれたそれぞれのキーワードの力が分散されてアルゴリズムによって計算されます。Googleの検索エンジンにとってもタイトルが短い方が、その中身本当に狙いたいキーワードでの上位表示がしにくくなるということです。
二つ目は、直接的にSEOの観点ではなく、ユーザーのクリック率(Webサイトが表示された数と実際にクリックされた数の割合)を上げ、アクセスが増えることで結果的にSEOが強くなるということに関してです。
検索結果で表示されるタイトル文字数がPCの場合30〜33文字、スマホの場合はサイトによってばらつきがあり、31文字の時もあれば40文字を超える時もあります。文字数オーバーの場合は「…」で表示されます。…の先が気になるからクリック率が上がるという考え方もありますが、検索してきたユーザーがタイトルを見た時に、中の記事に何が書かれているかすぐに分かるくらい簡潔に、短くまとめておいた方がクリック率は高くなる場合が多いです。
文字数は長くても30文字前後が妥当です。もしもタイトルをどうしても長くしたい場合は、「SEOタイトル」ではなく、「ページタイトル」を長くしてください。
03. ディスクリプションにキーワードを含めて簡潔に
ディスクリプション(スニペットとも呼ぶ)とは、要約文のことです。検索エンジンやユーザーに対してページに書かれている内容を伝える役割を担っています。
Webサイト全体やそれぞれの記事に対して要約文を書くのですが、タイトル同様キーワードを含ませて簡潔にまとめましょう。タイトル同様、メインとなるキーワードを出来るだけ左側に持ってきます。文字数は80文字程度が妥当です。タイトルをそのままコピペすること、同一キーワードの多重複(文字数によりますが、80文字程度なら3つ以上同一キーワードを使う)、キーワードの羅列はしないようにして下さい。SEO的にも悪いですし、要約文としての役割を担っていないので、ユーザーに与える印象も悪いです。
ページそれぞれに違う要約文を使って下さい。AのページとBのページの内容が似ているからといってAのページのディスクリプションをBのページにコピペすることはやめましょう。ディスクリプションの重複はSEOに悪影響です。
はじめから気をつけていれば大丈夫だと思いますが、Googleサーチコンソールを使うと重複するメタデータ(主となるデータの説明をしている情報)数の確認が行えます。メタデータが重複しないように注意しておきましょう。
既にメタデータの重複が原因でサイト順位を落としている場合でも、今から改善をすれば復活する可能性はあります。改善方法は下記となります。
<メタデータとタイトルタグ重複の対策・改善方法>
- All in one SEO Pack(ワードプレスプラグイン)を導入し、ページごとにディスクリプションを設定する
- header.php部分を重複しないコードに書き換える
All in one SEO Packをインストール→有効化すると、ページ編集画面下部にディスクリプションを設定出来る項目が追加されます。そちらに、任意のディスクリプション(要約文)を入力しましょう。
header.php部分を重複しないコードに書き換えることでも、メタデータの重複を避けることができます。ワードプレスで使用しているテーマなどで記述方法が違うので、ここでのコードは割愛しますが、そういったことも出来ることを覚えておいても良いと思います。
※phpを書き換える時は、万が一の場合に備え、必ずテキストエディタ(メモ帳など)に変更前のコードをコピーして保存しておいてください。もし間違った内容を記述してしまって元に戻せなくなった場合に、すぐに元に戻すことができます。
流れとしては、ダッシュボード→外観→テーマ編集→header.phpに2つのコードを記述し、1つのコードを消去します。
⇒タイトルの重複を回避するコード(<head></head>内に記述)
⇒ディスクリプションの重複を回避するコード(<head></head>内に記述)
⇒不要なコードを消去します。
以上、3つのステップを経て改善されます。コード書き換え後にGoogleサーチコンソールに数字が反映されるまでに数日かかります。
この改善作業を行って1ヶ月くらい待っても検索順位が戻ってこないようであれば、現状は諦めて新たにページを作ることに時間を使った方が良いでしょう。
04. URL文字列
記事ごとにパーマリンクの編集を行いましょう。Webサイト初期の段階でパーマリンクの設定をして頂いたと思います。(ダッシュボード→設定→パーマリンク設定→カスタム構造の空白欄に /%postname% を入力)
記事編集ページでタイトルを入力すると、ドメインの後に自動的にタイトルがパーマリンクに設定されます。パーマリンクはアルファベット表記が推奨されているので、日本語のパーマリンクをアルファベット(英語を推奨)に書き換えます。
例えば、https://pitiria.link/”seoに強い記事作成方法|マニュアル”の” “で囲った部分がパーマリンクとなるので、その部分をseo-methodなどと書き換えます。
seoに強い記事作成方法|マニュアル→seo-method
ちなみにパーマリンクを日本語にするとOSによっては長いアルファベットで表記される場合もあります。
例:https://pitiria.link/google%e3%82%a2%e3%83%89%e3%82%bb%e3%83%b3%e3%82%b9%e3%81%ae%e7%99%bb%e9%8c%b2%e6%96%b9%e6%b3%95%ef%bc%88asp%e5%8b%95%e7%94%bb%e8%ac%9b%e7%be%a9%
たとえ上記のように表記はされなくても、検索エンジンにはそう見えています。これでは、URLからページの中身を読み取ることが難しく、SEOによくありません。必ずパーマリンクはアルファベット表記(英語を推奨)にしましょう。
05. サイトナビ
Webサイトのナビゲーション(案内)をすることで、Webサイトの運営者が、サイト内で重要としているコンテンツを検索エンジンが把握できます。また、検索ユーザーが欲しい情報がありそうなページをスムーズに見つけられるようにもなります。
トップページからカテゴリー、更にページ詳細といったように、ナビゲーションを分かりやすくしておくと良いです。その為に、カテゴリーの設定をしておきましょう。Webサイトのページナビとして、URL、パンくずナビ、サイトマップがあります。
パンくずナビがあることで、検索エンジンにとってサイト構造が分かりやすく、ユーザーもトップページやひとつ前の階層にスムーズに戻ることが可能なのです。
URLが最適化されていることで、URLを参考に必要な内容があるコンテンツを検索エンジンやユーザーが探すこともあります。
サイトマップがあることで、検索エンジンやサイト訪問者があなたのページを見つけやすくしています。
サイトマップを作成するにはプラグインを使います。
- 検索エンジン用→【Google XML Sitemaps】
- 訪問者用→【PS Auto Sitemap】
06. アンカーテキスト
アンカーテキストというのは、リンク先の内容を表すテキストのことです。リンクテキストやハイパーリンクとも言われています。
htmlで見ると、<a href=”URL”>〇〇〇</a>のように、アンカータグ(> <)の間に挟まれた〇〇〇の部分です。
このリンク先にどんな内容の書かれたページがあるかという前情報を検索ロボットやユーザーに伝える役目をしています。
07. ALT属性
alt属性というのは、画像の説明文です。様々な理由でサイトに画像が表示されないようなエラーが起こった時に、その代わりとなるテキストを表示してくれるものです。「代替えテキスト」や「altタグ」、「altテキスト」とも呼ばれています。
htmlで見ると、次の○○部分がalt属性です。
<img src=”あなたのURL”width=”160″height=”300″alt=”〇〇“/>
検索エンジンに対して、この画像はどんな画像なのかを認識させる役割を持っています。なぜそのような機能が必要なのでしょう??
- 検索エンジンは画像の中身を認識出来ません。その代わりalt属性がこの画像は何なのかを検索エンジンに教えます。
- 画像にリンクを付ける場合に、画像のalt属性がアンカーテキストのような役割をしてくれるからです。
- 画像とalt属性の名前を最適化すると、画像に特化した検索エンジンに対してページ内の画像の情報を分かりやすく伝えることが出来るからです。
以上の3つの理由からalt属性を活用したほうが、SEOに効果的なWebサイトになることがお分かり頂けたと思います。
08. 見出しタグ(h1~h6)
見出しタグをつけることで、このページの重要なキーワードを検索エンジンに伝えることが出来ます。また、見出しタグをページの流れに沿うように活用することで、検索エンジンがユーザーにとって見やすい優良サイトだと判断してくれます。
hの後の数字が小さいほど重要度が高くなります。h1>h5
見出しタグは、デフォルトのテキストより装飾される場合が多いので、ユーザーにとっても視覚的に目立ち、見出しタグを見ていくことで、ページ本文の流れを知ることが出来ます。また、見出しの後のコンテンツ内容を理解しやすくする働きもあります。
2つから3つくらいの見出しタグを使い分け、記事コンテンツに階層を作ってあげると、検索エンジンだけでなく、ユーザーにとって優しく読みやすいWebサイトになります。
注意して欲しいのは、装飾だけを気にしてhの数字が大きい見出しタグから使わないこと。必ずhの数字が低い順から必要に方じて使い分けていってください。そうでないと、検索エンジンが混乱します。
例:h5(を最初に使い)→h2はNG。
09. Nofollow属性
nofollow属性とは、そのリンクをフォロー(オススメ)していませんよ、ということを検索エンジンに伝える役目を持っています。
なぜそのようなことをする必要があるのかというと、例えばページで使っているリンク先がペナルティを受けているサイトだとすると、そのリンクを紹介したこちらのWebサイトの評価も下がる可能性があります。しかしNofollw属性を使用することで、ページ内にリンクがあってもそれをフォローしていないので、そのリンク先の悪い評価が原因で、そのリンクを紹介したこちらの評価が悪くなるということがなくなります。
例えば、芸能人の誹謗中傷をしたWebサイトを例に出すために仕方なくリンクを設置する場合などは、nofollowを使っていきます。設定の仕方は下記です。
rel=”nofollow”をリンクのアンカータグ内に追加します。
htmlで見ると、<a href=”リンク先のURL” rel=”nofollow“>アンカーテキスト</a></span>とします。
10. Webサイト自体の構造
Webサイト自体の構造にもSEOに強い構造と弱い構造があります。どこで違いが出るのかというと、Webサイトを形作っているコードの記述が、検索エンジンにとって優しい作りか否かです。
人の目で見れる結果は同じであっても、中身のコードが同じとは限りません。記述方法は一つではないのです。ルールを守り、正しく綺麗にコードを記述していることが、SEOを高めてくれます。
とはいえ、たいていの人がエンジニアではありません。はじめからSEOを意識したワードプレステーマを使用することを推奨します。
11. 文字数
SEOに有利とされる文字数の定義はこれといって決まっているわけではありませんが、単純に文字数が少ない記事と多い記事を比べると、文字数が多い記事の方が上位表示されているようです。文字数でいうと、多い記事というのは5000文字以上が一つの指標となっています。
文字数が多い記事の方が上位表示されている理由としてあげられるのは、仮に記事を最初から最後まで全て読むことを前提とすると、文字数が多い記事の方がページの滞在時間(ユーザーがページを開いている時間)が長くなり、SEOの評価が上がります。
また、大抵のユーザーはページを最後まで読まず、上から下にスクロールさせて見出しや本文をかいつまんで、少ない時間の中で効率よく自分の欲しい情報だけを集めようとします。したがって、出来るだけ多くの情報を1ページに詰め込んでいた方が、ユーザーの欲しい情報に引っかかる可能性が高くなります。自ずとページの滞在時間も長くなります。
そして、文字数が多いことで、ページとして見ると内容の詰まったボリューミーな記事という評価を検索エンジンが下すのです。
ただ、注意しておいて欲しいことは、闇雲に文字数だけを意識して記事を書いても、メインテーマとの内容がずれてしまったり、だらだらと中身のない記事になってしまいます。ユーザーとしては効率よく情報を取得したいと思っているのに対して、Webサイトの運営者としてページに長く滞在して欲しいから無理やり文字数を増やしているのが伝わると、両者の想いに歪が生じ、ユーザーにとって不親切な記事となります。そうなると、ユーザーは長いだけで効率の悪い記事が多いサイトにまた戻ってこようとする気持ちはおきません。また、同じWebサイト内で他のページを回遊しようとする気は起こりません。要するに、ページビューが上がらず、結果的に人気の無い記事(Webサイト)となり、せっかく時間をかけて長文の記事を書いたとしても、上位表示されずに人目のつかない記事(Webサイト)となります。そういったことを踏まえて、バランスを取ることが求められるのです。
12. 1ページに対するキーワードの出現数と文字数に対するキーワードの出現率
上記で文字数とページ滞在時間について触れました。その他に、文字数とキーワードの関係性についてもお伝えしたいと思います。
1ページに対して文字数を増やすほど、テーマに沿って書かれた記事であれば、必然的にメインキーワード、メインキーワードと関連性の高いサブキーワードの出現数が上がるはずです。1ページに対して1つのキーワードしかないページよりも、1ページに対して10個のキーワードが含まれている記事の方が、上位表示されやすくなります。いくつかのキーワードが組み合わさり、ページ全体がユーザーの検索キーワードに対して関連性が高いと判断されるのです。
そして、文字数に対してキーワードの出現率が高いほどSEOには有利になる。と言いたいところなのですが、Googleの公式発表では、キーワードの出現率はSEOに無関係とされています。数年前は何%以上のキーワード出現率がいいとされていた時もありましたが、キーワードを闇雲に増やし、内容がわかりにくく読みづらい記事が増えたことなどが原因で、出現率によるSEO効果を廃止したのではないかと考えられています。
とはいえ、テーマに沿った内容を記述することで、必然的にキーワードの出現率が増えたのであれば、SEOには効果があると考えて良いと思います。文章の流れだけで記事のキーワードを予測することは、現在の検索エンジンでは出来かねます。キーワードがあるからこそ、記事の内容を検索エンジンが理解することが出来るのです。少し抽象的な言い方になってしまいますが、必要以上にキーワードの無駄撃ちは逆効果ですが、テーマと内容、文章の流れに合ったキーワードの使い方であればSEOに有利ということです。
特に、タイトル、ディスクリプション、見出しの部分で、メインキーワードやサブキーワードを出来るだけ含めて下さい。
まとめ
SEO対策は奥が深く、時代とともに変動するものです。ただ、昔から今まで一貫していることは、検索エンジンは情報を求めて検索してくるユーザーにとって、最も最適な情報(記事)を提供出来るように考えられているということです。
今後さらに検索エンジンが進化し、ユーザーにとって不親切なもの、不適切なものはこれまで以上に淘汰されていくと考えられます。SEOに対する細かな知識や小手先のテクニックも知っておいた方がいいですが、それ以上に大事なことは、自分がユーザー側だとしたら、どんな記事だったら筆者に対して「こんな素敵な情報をくれてありがとう」と言えるだろうかを考えること、そして実践することだと思います。
その考えを持っているのといないとでは、日々ユーザーに寄り添い続け変わり続ける検索エンジンの成長についていけるかいけないか、大きな差が出てきます。ぜひみなさんには、検索エンジンの不変のテーマを理解した上で、今回お伝えした12の施作を使いこなしていって欲しいと願っています。